お見合い夫婦の結婚事情~カタブツ副社長に独占欲全開で所望されています~
「あ、はい」
相手が誰かはわからないけれど少なくとも同じ会社であることだけは確かなのだから、とりあえず真帆は返事をする。
「あの…」
けれとどちら様ですかと聞くわけにもいかずまごつく真帆に男性はにこにことして名刺を差し出した。
「はじめまして、石川良輔(りょうすけ)です。入江さんのことは父から聞いています。とっても仕事熱心ないい子だって」
ではこの青年がさっき石川が言っていた彼の息子なのだ。そういえば、なんとなく面影があると真帆は思う。彼は父親譲りの人の良さそうな目を細めてニカっと笑った。
「親父の言うとおり本当に可愛いなぁ。入社してすぐいきなり副社長秘書室勤務なんだってね。堅物の副社長の秘書室じゃ息が詰まるでしょう?僕の店舗に来ない?ちょうど事務の子が一人辞めちゃってさ」
彼は確か都内でも一二を争う成績優秀店舗の店長だ。初めましての相手ともこんなふうに親しげに話せる話術はさすがエリート営業マンだなと真帆は感心して彼を見る。
相手が誰かはわからないけれど少なくとも同じ会社であることだけは確かなのだから、とりあえず真帆は返事をする。
「あの…」
けれとどちら様ですかと聞くわけにもいかずまごつく真帆に男性はにこにことして名刺を差し出した。
「はじめまして、石川良輔(りょうすけ)です。入江さんのことは父から聞いています。とっても仕事熱心ないい子だって」
ではこの青年がさっき石川が言っていた彼の息子なのだ。そういえば、なんとなく面影があると真帆は思う。彼は父親譲りの人の良さそうな目を細めてニカっと笑った。
「親父の言うとおり本当に可愛いなぁ。入社してすぐいきなり副社長秘書室勤務なんだってね。堅物の副社長の秘書室じゃ息が詰まるでしょう?僕の店舗に来ない?ちょうど事務の子が一人辞めちゃってさ」
彼は確か都内でも一二を争う成績優秀店舗の店長だ。初めましての相手ともこんなふうに親しげに話せる話術はさすがエリート営業マンだなと真帆は感心して彼を見る。