転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
「で、では、血、血を」

「待って、待って。いきなり血じゃなくて、一回名付けをしてみたら?」

「あ、えっと、そう、でしたわね」

フロレンツィアは顎に手を添え、使い魔の名前を考える。その間、カーバンクルは大人しく魔法陣の上に座っていた。

「えっと、えっと、どうしましょう」

「フロレンツィア、早くしないと」

「わ、わかっていますわ。名付けは、閃きですので、顔を見た瞬間に、パッと思いつくものですわ」

「だったら、あの子の名前は?」

「ルビーちゃん、ですわ!!」

額の宝石が、ルビーに似ているのでルビーちゃん。安直だけれど、品があっていい名前だろう。

『きゅーん!』

カーバンクルは甘い声で鳴く。フロレンツィアの手のひらに魔法陣が浮かび上がって、パチンと弾けて消えた。契約が完了したということだろう。
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