転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
「な、なんですの、これは――!?」

魔法陣の上にちょこんといたのは、額にルビーのような宝石が嵌まった純白のウサギだった。

「カ、カーバンクルです!!」

通称“魔石獣”と呼ばれる、高い魔力を持つ幻獣らしい。絶滅したという噂もあるほど、レアな幻獣なのだとか。

「カーバンクル……わたくしの、使い魔……!!」

フロレンツィアの頬は紅潮し、ブルブルと震えていた。希望通りの可愛い使い魔を召喚できたので、興奮しているのだろう。

「フロレンツィア、喜んでいる場合じゃないから。早く契約しないと」

「あ、そう、でしたわね!」

契約の方法は、名付け、血を飲ませる、力で押さえつけるの三種類。

もっとも平和的な契約は、名付けをして双方合意の上で契約をすることだ。血を飲ませるも双方が合意する形となるが、血を採取するために自らを傷つけなければならない。力で押さえつける場合は、使い魔側の意思は無視される形となる。
< 99 / 245 >

この作品をシェア

pagetop