転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
「それにしても、すごい規模の薬草園ですね」

「千種類以上の薬草が育てられている」

「へえ」

国家魔法薬師の見習いが、毎日せっせと世話しているらしい。薬草を採取したあとは、事務局に申請するだけでいいようだ。基本、取り放題らしい。

「だが、ここにあるのは基本的な薬草ばかりだ。森の奥地でしか育たない薬草は、世話をしている見習いに採りに行くよう命じるか、自分で採りに行くかの二択となる」

「ローデンヴァルト先生も、見習いのお世話をしているのですか?」

そう問いかけると、私をジッと見つめる。

「もしかして、お世話している見習いって、私やニコラ、フロレンツィアのこと?」

「他に誰がいるんだ」

「いや、私達は見習いとはほど遠い存在かと」

「やっていることは、見習いも“魔法薬学科”の生徒も変わらない」

国家魔法薬師を目指す者は、まっさらな状態で魔法塔にやってくる。世話をしてくれる人が見つかったら、晴れて見習いとなれるらしい。
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