転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
「見つからなかった場合は?」 

「国家魔法薬師になるのを、諦める他ないだろう」

“魔法薬学科”の生徒は、授業で基礎を叩き込まれているので、魔法塔で歓迎されるようだ。

「三名の中でも、お前は確実に国家魔法薬師になるだろう」

「どうして、言い切れるの?」

「勉強量だな。よく、努力している」

思いがけず褒められたので、照れてしまう。しかし、好きで勉強しているわけではない。ローデンヴァルト先生の授業はポンポン進むので、ニコラやフロレンツィアがついて行けないときがある。もっとゆっくり教えてくれと訴えても、「この速さで行わないと、教育課程(カリキュラム)を一年間で終えることができなくなる」と鋭い目つきで反論され、何も言えなくなった。  

そのため私が予習をして、授業が終わったあとにふたりに教えているだけだ。

「卒業後は、即、俺の手伝いをしろ」

「え!?」

「何がえ? なんだ」

「いや、だって、ローデンヴァルト先生のお仕事って、毒作りでしょう?」

「すべてが終わったら、毒以外も作るかもしれない」

すべてというのは、この前話していた復讐だろうか? まあ、毒作り以外であれば、手伝ってやらなくもない。
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