転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
教室に戻り、鞄に教科書を詰める。モフタロウはヒポグリフォンに乗られない。そのため、直接家に送還する。

「モフタロウ、悪いけれど、先に帰っていてね」

『ぐるる!』

歯を剥き出しにして、置いて行くなと訴えるような声をあげていた。

「いやいや、モフタロウを置いて行くのではなく、直接家に送るだけだから」

ここ最近、ローデンヴァルト先生から使い魔の召喚と送還を習った。おかげで、モフタロウを連れていけないところに行くときに家に帰らせることが可能となったのだ。地味に助かっているが、送られる側のモフタロウは不機嫌になってしまうのだ。

そうは言っても、どこでも一緒に行けないので、仕方がない話ではあるが。帰ったらご機嫌取りをしなければならないだろう。ボール遊びと廊下の散歩で、どうにか機嫌が直るといいが……。

可能であれば、私も一瞬で帰宅したい。けれど、使い魔を送るのと、人間を送るのとではワケが異なる。

人が瞬間移動するのは、“転移魔法”と呼ばれている。国内でも、ひとりかふたりしか使えない、超難易度の高位魔法だ。私なんぞが一生かけても習得できないものである。
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