転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
その疑問に、答えられる者は誰一人としていない。ここで、部屋の内部を調べていたらしい鼠妖精達が、何か発見したようだ。

『ご主人様!』

『大変でちゅう!』

『この部屋は、魔法を使えなくする闇魔法が、かかっているみたいでちゅわ!』

「なんだと!?」

錯乱してあった道具のひとつに呪文が刻まれ、闇魔法が展開されているらしい。

明らかに混乱状態だった私達に、ローデンヴァルト先生は落ち着くようぴしゃりと叱る。

「闇魔法はそこまで万能ではない。たしか、この部屋の中に、媒介となるものがあるはずだ。それを破壊すれば、闇魔法は解かれる」

一刻も早く、脱出したほうがいいだろう。散り散りとなって、闇魔法の媒介を探す。

「きゃー!!」

フロレンツィアが絹を裂くような悲鳴を上げた。衣服を収納するチェストに、何か入っていたらしい。駆け寄って、中を確認する。

「こ、これは……!」

「ひ、ひええええ」
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