転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
チェストの中にあったのは、白骨死体だった。頭蓋骨は、そこまで大きくない。子どものものだろう。

「もしかして、行方不明になった生徒?」

「その可能性は高いな」

ローデンヴァルト先生は骨を手に取り、闇魔法の呪文が描かれていないか確認する。

「フロレンツィア、ニコラ、他にも何かないか、探さないと」

「え、ええ」

「そ、そうですわね」

抽斗を引いたら、血のような赤黒い液体が入った瓶を発見し――本棚の本を捲ったら、大量の毛髪が出てくる。本を模した、木箱だったようだ。他の本も、同じ仕様で動物の爪やら皮やらが、収められていた。なんの動物の物かは、あまり考えたくない。

「な、なんなの、ここにあるものは!?」

どれも闇魔法を使うのに必要な、素材なのだろう。ゾッとしてしまう。

不思議なのは、闇魔法についての重要な書物は一冊も残されていないということ。

残っている本は、国の図書館でも読めるものだった。
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