転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
火傷の魔法薬を含み、口を伝ってローデンヴァルト先生に飲ませる。

ごくりと、喉が動くのを確認した。さすれば、背中に魔法陣が浮かび上がる。火傷がみるみるうちに回復していった。

灼けただれていた肌は健康的な肌色になっていく。これで、大丈夫だろう。

授業で作った魔法薬が役に立つなんて。ホッと胸をなで下ろす。

「ローデンヴァルト先生! 大丈夫ですか? ローデンヴァルト先生!!」

「ぐ……う……うるさい」

「ローデンヴァルト先生!!」

瞼が揺れ、うっすらと目を開く。ゲホゲホと咳き込んだが、口を押さえた手が真っ赤になっている。すぐに、ポーションを飲ませた。

「ごめんなさい、私を守ったせいで」

「いや、これは俺自身の責任だから……」

ひとまず、火傷は治った。だが、安堵していられない。周囲は火の海。地下に閉じ込められ、魔法も使えない。
< 231 / 245 >

この作品をシェア

pagetop