転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
父は眉間に深い皺を寄せ、言いにくそうに語り始める。

「彼が作った禁忌の猛毒を飲んだのは、百名近く殺人を行った犯罪者だ」

「百名も!?」

なぜ、そのような凶悪犯罪者の存在を知らなかったのか。疑問に思ったが、なんと、私が生まれる前に起こった事件だったらしい。

その猛毒は、一ヶ月間血を吐きながら苦しみ、死んだほうがマシだという痛みに襲われるのだとか。さらに自害ができないような呪いも付加されているようだ。

「アルノルト・ローデンヴァルトはすぐに拘束されたが、遺族が釈放するよう激しい抗議が起こった」

殺された被害者の中に、国王陛下の姪もいた。そのため、アルノルト・ローデンヴァルトが猛毒を作った件については、国王の一言で不問とされたようだ。
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