転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
◇◇◇

翌朝――モフタロウを連れて登校する。第三学年から、使い魔を連れて登校することが義務づけられているのだ。

「グレーテ様!!」

愛らしい声で呼び止められ、振り返ってから後悔する。ニコラが肩に白い赤ちゃん竜を乗せた姿で、私のほうへと走ってきていたのだ。

「おはようございますっ!」

「おはよう」

「朝からグレーテ様と会えるなんて、すばらしい朝です」

「それはどうも」

朝から陽の空気を振りまいてくれる。まさしく、正統派な主人公といった感じだ。

「グレーテ様の使い魔、とっても愛らしいですね」

「ありがとう。でも、こう見えて獰猛だから、触らないでね」

「はい!」

モフタロウは先ほどから、赤ちゃん竜に睨みを利かせていた。一方で、赤ちゃん竜のほうは宙をひらひら舞う蝶を見つめている。まったく相手にされていなかった。
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