転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
馬車は時間通りに乗り場に到着する。学園内は多くの馬車が行き来しているので、時間に遅れたらいなくなってしまうのだ。あと五分で、出発する。走って乗り場まで急いだが――ふらふらしながら校舎の裏へ向かう悪役令嬢フロレンツィアを発見してしまった。取り巻きの姿は見えない。いったい、どうしてしまったのか。
なんとなく無視できず、そのままあとを追ってしまった。すると、地面に座り込んだフロレンツィアの姿があった。
「あ、あの、大丈夫!?」
駆け寄って、肩に触れようとしたが、手で払われてしまう。
「わたくしに、触れないでくださる!?」
ゲームそのままの、悪役令嬢っぷりを見せていた。
前世では、フロレンツィアは嫌いなキャラクターだった。主人公をいじめ、みっともなく嫉妬し、信じがたい嫌がらせをする。だから最後に、断罪されたのを見てスッとしていた。
しかし、しかしだ。貴族に生まれ変わったら、フロレンツィアに対しての認識も変わる。というのも、彼女は公爵家の娘ではあるものの、王太子ヴォルフガングの結婚相手として完璧な相手ではない。王族は同じ身分の者同士の結婚をよしとする。公爵家では、家格が釣り合わないのだ。
近隣の国に政略的条件に見合う姫君がいなかったので、フロレンツィアが選ばれたのだろう。
きっと、王族ばかりが参加する社交場に行ったら、白い目で見られていたに違いない。
王妃教育も、彼女は人一倍こなしていると噂に聞いた。きっと、王家の恥と思われないためだろう。
なんとなく無視できず、そのままあとを追ってしまった。すると、地面に座り込んだフロレンツィアの姿があった。
「あ、あの、大丈夫!?」
駆け寄って、肩に触れようとしたが、手で払われてしまう。
「わたくしに、触れないでくださる!?」
ゲームそのままの、悪役令嬢っぷりを見せていた。
前世では、フロレンツィアは嫌いなキャラクターだった。主人公をいじめ、みっともなく嫉妬し、信じがたい嫌がらせをする。だから最後に、断罪されたのを見てスッとしていた。
しかし、しかしだ。貴族に生まれ変わったら、フロレンツィアに対しての認識も変わる。というのも、彼女は公爵家の娘ではあるものの、王太子ヴォルフガングの結婚相手として完璧な相手ではない。王族は同じ身分の者同士の結婚をよしとする。公爵家では、家格が釣り合わないのだ。
近隣の国に政略的条件に見合う姫君がいなかったので、フロレンツィアが選ばれたのだろう。
きっと、王族ばかりが参加する社交場に行ったら、白い目で見られていたに違いない。
王妃教育も、彼女は人一倍こなしていると噂に聞いた。きっと、王家の恥と思われないためだろう。