転生したら、モブでした(涙)~死亡フラグを回避するため、薬師になります~
あろうことか、フロレンツィアは、お腹を抱えて笑っている。私とニコラは、キョトンとするばかりだ。

「すっきりしましたわ! グレーテ、ありがとう。あなたのおかげですわ」

「え、ええ」

いまだ、くすくす笑い続けるフロレンツィアと、頭上に疑問符を浮かべているニコラに、現状を伝えてみた。

「あの、私達、“魔法薬学科”の校舎に向かっているのだけれど?」

「あなたが連れてきたのでしょう?」

「そう、だから、その、ごめんなさいと、一言謝りたくて」

「なぜ?」

真顔で問われる。なぜと聞かれましても。

「あなたは、わたくしとそこの平民生徒を助けてくれたのよ。別に、謝る必要なんてありません」

「そ、そうです。グレーテ様は、颯爽と登場して、私を助けてくれました。なんて、お礼を言っていいのか!」

律儀なニコラは、深々と頭を下げて感謝の気持ちを述べていた。
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