16歳、きみと一生に一度の恋をする。


――それから冬を越して、春。

私は桜の開花とともに、高校二年生になっていた。

昇降口の前に張り出されているクラス表。人混みの中を掻き分けて自分の名前を探す。

一組、二組と順番に視線をずらしていき、三組のクラスに名前があった。

「汐里ー。おはよう! 二年生も同じクラスだよ!」

気づけば名前で呼び合うようになったみちるが、嬉しそうに駆け寄ってきてくれた。

「うん。よかった。二年生でもよろしくね」

「こちらこそ、よろしく」

さっそく私たちは教室へと向かう。昇降口も廊下も去年より階数が一段上がっただけなのに、なんだか大人になった気分になっていた。

【二年三組】

今日からここが私のクラスになる。なんとなく三組だったらいいなと思っていた。

だって、晃が去年三組だったから。
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