16歳、きみと一生に一度の恋をする。
ひばり駅に着いたあとはバスに乗り、国立難病医療センターの前で降りた。
自分なりに晃の病気のことや、同じ症状を持つ人たちについてスマホや本で調べた。
どんな治療法があるのか。どういうサポートをしていけばいいのか、色々と勉強もした。
彼の性格からして、人に頼りながら生活していくことはとてもツラいことだと思うし、そうなりたくないと強く思ってきたはずだ。
でも私は、そんな晃のことを支えたいと思っている。
きみが隣にいることを、許してくれるのなら。
「すみません。お尋ねしたいことがあるんですが、藤枝……いえ、蓮見晃さんはここにいらっしゃるでしょうか?」
病院の受付に行って晃のことを聞いてみた。
「入院患者の面会をご希望ですか?」
「えっと、入院じゃなくて通院してるはずなんです」
「申し訳ございません。いかなる理由があっても患者のことは私どもからの口ではお伝えできない決まりになっております」
「……そう、ですよね」
予想はしていなけれど、通してもらうことはできなかった。
お父さんに連絡したほうがいいかな。
それとも病院の近くの店に移動して、晃に来ていることだけでも連絡したほうがいいだろうか。
ここまで来るのに迷いはなかったのに、いざメッセージを送るとなると、断られることが怖かった。彼とおそろいのストラップをぎゅっとしていると……。
「……あの、もしかして……?」
その声に、私は振り向いた。