16歳、きみと一生に一度の恋をする。
「世界で一番幸せになってほしいなら、晃が私のこと幸せにして。私も晃のこと世界で一番幸せにするから」
泣かないと決めていたのに、涙がとまらない。
「私、ずっと晃に言いたいことがあったの。あの白紙の手紙。本当に書きたかったことはね……」
「待って」
言葉をさえぎるように、車いすに乗った晃が、じっと私のことを見つめていた。
「俺がひとりでお前のところまで行けたら、俺の話から聞いてほしい」
そう言って彼は車いすのアームサポートを握りながら立ち上がった。その瞬間にガクッと膝が下がり、晃の身体はよろける。
「あ、晃……っ」
「来るな」
近寄ろうとした私のことを止めた彼の足が、一歩ずつ少しずつ、私のところへ向かってくる。