転生令嬢はまるっとすべてお見通し!~婚約破棄されたら、チートが開花したようです~
「終わった、のかな? 私……いや、私たちの成り上がり作戦は」

 ゆっくりと動く雲を眺めながら、私は言った。

「いつからそういう作戦名になってたんだ?」
「もう。今は名前を気にするとこじゃないのっ! なんか……私たちのしてたこと、一区切りついたのかなって」
「……そうだな」

 私を陥れようとしたエリオットは、今までの悪事も全部バレて、ロレッタも一緒に罰せられることになった。
 フィデルは自由になり、過去との清算も果たした。
 陛下も、ドリスさんも、そしてコディだって、自分の罪と向き合って、未来を変える道を選んだ。
 ニールは……フィデルの笑顔が見られて嬉しそうだった。無事、城にも戻って来られたし!
 うん! 見事に大団円。めでたしめでたし――って思うけど、まだひとつ、決着がついてないことがある。

 ……フィデルと私の関係って、どうなるの!? いや、どうなの!?

 告白まがいみたいなことはされたけど、きちんと言われていないし。
 私がフィデルが好きっていうのは、フィデルを地下牢に救出しに行ったときに伝わったと思ってるんだけど、実際どうなんだろう。

 じーっと、憎いほど整っているフィデルの顔を見ていると、フィデルが私の視線に気づいてこちらを見た。

「どうしたんだ? シエラ」
「えっ! えーっと……いろいろ解決したし、私も別邸とはお別れになるんだなぁって」

 『好きって言って!』という念を送ってたなんて、恥ずかしくて口が裂けても言えない。
 適当に誤魔化すつもりで、別邸の話を出すと、フィデルは驚いた顔をする。
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