転生令嬢はまるっとすべてお見通し!~婚約破棄されたら、チートが開花したようです~
「……そ、その話は今はどうでもいい! それよりも、フィデルがここにいることのほうが問題だ!」
都合が悪くなったからか、矛先はまたフィデルへと向けられた。
「確かに、どうして突然? というか、あれが噂のフィデル様なの?」
「かっこよすぎない? 私、エリオット様よりタイプかも」
「透き通るような白い肌に、長い手足、サラサラな髪の毛……! 素敵っ!」
第三者からすれば、フィデルが姿を現したことは大した問題ではないようだ。みんな、そんなことよりも十年後フィデルのイケメンっぷりに夢中になっている。
「シエラ! なぜお前はフィデルと手を組んでいる!? なにが目的だ!?」
「決まってるじゃない。あなたに私の――私たちの人生を、これ以上壊されないためよ!」
「壊すだと……!? 変な言いがかりをするな! お前がフィデルを外へ出した罪は大きいぞ! こいつはな、噂通り、母親殺しの悪魔なんだ! 恐ろしい力を持っている! 普通の人間じゃない!」
変な言いがかりをしているのはどっちなんだか。それに、実の弟を〝悪魔〟呼ばわりする兄のほうが、どう考えても普通じゃない。
「ふざけるな……! あのとき、俺はちゃんとお前に知らせていた。相談したはずだ。母が死ぬ予知を見たと! ……それを、お前は!」
めずらしく、フィデルが感情を露わにしている。悲しい過去を思い出したのか、怒りで声が震えていた。
「おいエリオット! どういうことだ!?」
初めて聞くフィデルの訴えに、陛下がついに口を開いた。もう、黙って聞いていられる状況ではなかったのだろう。エリオットは聞こえないふりをして、なにも答えようとはしない。
「結局、シエラは嘘をついてなかったってこと?」
「シエラもフィデル様も悪くないんじゃない? ていうか、シエラは力を持っているのよね?」
「今日の夜会の、本来の目的はなんだったんだよ」
「どうなんですか! エリオット様!」
都合が悪くなったからか、矛先はまたフィデルへと向けられた。
「確かに、どうして突然? というか、あれが噂のフィデル様なの?」
「かっこよすぎない? 私、エリオット様よりタイプかも」
「透き通るような白い肌に、長い手足、サラサラな髪の毛……! 素敵っ!」
第三者からすれば、フィデルが姿を現したことは大した問題ではないようだ。みんな、そんなことよりも十年後フィデルのイケメンっぷりに夢中になっている。
「シエラ! なぜお前はフィデルと手を組んでいる!? なにが目的だ!?」
「決まってるじゃない。あなたに私の――私たちの人生を、これ以上壊されないためよ!」
「壊すだと……!? 変な言いがかりをするな! お前がフィデルを外へ出した罪は大きいぞ! こいつはな、噂通り、母親殺しの悪魔なんだ! 恐ろしい力を持っている! 普通の人間じゃない!」
変な言いがかりをしているのはどっちなんだか。それに、実の弟を〝悪魔〟呼ばわりする兄のほうが、どう考えても普通じゃない。
「ふざけるな……! あのとき、俺はちゃんとお前に知らせていた。相談したはずだ。母が死ぬ予知を見たと! ……それを、お前は!」
めずらしく、フィデルが感情を露わにしている。悲しい過去を思い出したのか、怒りで声が震えていた。
「おいエリオット! どういうことだ!?」
初めて聞くフィデルの訴えに、陛下がついに口を開いた。もう、黙って聞いていられる状況ではなかったのだろう。エリオットは聞こえないふりをして、なにも答えようとはしない。
「結局、シエラは嘘をついてなかったってこと?」
「シエラもフィデル様も悪くないんじゃない? ていうか、シエラは力を持っているのよね?」
「今日の夜会の、本来の目的はなんだったんだよ」
「どうなんですか! エリオット様!」