転生令嬢はまるっとすべてお見通し!~婚約破棄されたら、チートが開花したようです~
悲しいことに、私たちに反論する時間はなかった。あっという間に私とフィデルの周りを城の兵士たちが取り囲む。
自分たちが掴まるなんて、この展開は考えていなかった。私はともかく、フィデルはやっと外に出ることができたのに。
私のせいで、前よりもっと待遇の悪い所に幽閉されることになったらどうしよう。逃げる場所もなく、本当に絶望で膝をついてしまいそうになったそのときだった。
フィデルが、崩れそうになった私を支えるように、私の腕を強く掴む。
驚いてフィデルを見ると、フィデルはまっすぐ前を見据えたまま、静かに口を開いた。
「――俺はこの大広間にくる前、〝予知能力〟を使った。なにを見たか、馬鹿なお前たちに教えてやる」
フィデルからただならぬ雰囲気を感じ取ったのか、兵士たちも私たちから一歩後ずさる。
「この国のどこかの建物が、大きな爆発音と共に真っ赤に燃え上がる。そこで多くの人間が叫び、逃げまとい、最悪の事態になる」
小さな悲鳴や、息をのむ音が聞こえた。私自身も、ぞわりとした感覚が全身に走り抜ける。この話の真偽は私にもわからないが、フィデルが力のことで、嘘をつくとは思えなかった。
「嘘だ! フィデルの話に耳を傾けるな!」
「信じる信じないは自由だ。でも、俺が予知能力で見たものは一週間以内に必ず起こる。だがうまくいけば回避もできる。それには、絶対にこいつの〝千里眼〟の力が必要になる」
「くっ……!」
自分たちが掴まるなんて、この展開は考えていなかった。私はともかく、フィデルはやっと外に出ることができたのに。
私のせいで、前よりもっと待遇の悪い所に幽閉されることになったらどうしよう。逃げる場所もなく、本当に絶望で膝をついてしまいそうになったそのときだった。
フィデルが、崩れそうになった私を支えるように、私の腕を強く掴む。
驚いてフィデルを見ると、フィデルはまっすぐ前を見据えたまま、静かに口を開いた。
「――俺はこの大広間にくる前、〝予知能力〟を使った。なにを見たか、馬鹿なお前たちに教えてやる」
フィデルからただならぬ雰囲気を感じ取ったのか、兵士たちも私たちから一歩後ずさる。
「この国のどこかの建物が、大きな爆発音と共に真っ赤に燃え上がる。そこで多くの人間が叫び、逃げまとい、最悪の事態になる」
小さな悲鳴や、息をのむ音が聞こえた。私自身も、ぞわりとした感覚が全身に走り抜ける。この話の真偽は私にもわからないが、フィデルが力のことで、嘘をつくとは思えなかった。
「嘘だ! フィデルの話に耳を傾けるな!」
「信じる信じないは自由だ。でも、俺が予知能力で見たものは一週間以内に必ず起こる。だがうまくいけば回避もできる。それには、絶対にこいつの〝千里眼〟の力が必要になる」
「くっ……!」