エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
「今回のイベントで商品を勧めることは一切ありません。もし恥ずかしいようでしたら採寸する人をお客様が選んでも構いません。やってみませんか?」

すると女性は考えますと言って帰っていった。

自分の体を人に見せるのは恥ずかしいし、抵抗があるのは仕方がない。

無理強いするのはもっとダメなこと。

でも心を動かせなかった。

まだまだダメだな。反省していると肩をポンと叩かれる。

「なんて顔してんだ?」

聴き慣れた声に顔をあげると洋介さんだった。

「お疲れ様です」

「お疲れ、どうだ?イベントは……」

「ボチボチです。明日の日曜日までに3桁は行きたいです」

「了解。だったら俺も頑張ってみるかな」

洋介さんが気合を入れた。だが何をするの?

* 

「こちらに並んでください」

「待っている間にアンケートにご協力ください」

「次の方こちらへ」

急激に人が増えた。

みんな対応に追われている。

でもちょっとずるい。

洋介さんが呼び込みをした途端、人が増えたからだ。

イケメンだとこんな効果があるの?

それよりも悔しいのは洋介さんは自分をよくわかっていることだ。

やっぱりずるい。
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