エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
「ところで……何か飲む?おごるよ」

課長が余裕の笑みを浮かべる。

「結構です」

「そんなにカリカリすんな。美人が台無しだよ」

そういってバーテンダーにジントニックを2つオーダーした。

何が美人よ。今まで綺麗だとかかわいいなんて言ったことものないのに、お酒を飲むと饒舌になるの?

それとも私が社長の娘だから持ち上げてるとか?

「あの……何を企んでるんですか?」

課長が私に近づくなんてそれ以外考えられなかった。

だが課長はクスクスと口に手を当て笑っている。

なんで私が笑われなきゃいけないの?ムカつく。

すると目の前にジントニックが差し出された。

「とりあえず乾杯する?」

「乾杯する気分じゃないんですけど……」

課長は私の言葉などまるで無視するかのように勝手に私の前にあるグラスに自分のグラスを当て「乾杯」というとジントニックを飲んだ。

横から見る課長のお酒を飲む姿は悔しいがかなり絵になる。

特に顎から首にかけてのラインがすごく綺麗でジントニックが喉を伝う時の喉仏の動きがセクシーというか……いやいや何考えてるの?

我に返った私は「今のはなし」と心の中で訂正し、ジントニックをぐびっと飲んだ。

「ところでさ……結婚するのか?」

「え?」

「だから愛人のいる男と政略結婚するのか?って聞いてるんだ」

こずえに話したことを上手くまとめて痛いところをついてくる。

でも課長の言い方が私の本音スイッチを押してしまったのだ。

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