エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました

「う、嘘ですよね。課長冗談がキツすぎます」

今までまともに男性と付き合ったことのない私がそんな大胆なことをするはずがない。

驚きのあまり心臓はばくばくし出す。

「冗談でこんなこと言えるか?もちろんそれだけじゃない」

「まだ何かあるんですか?」

「熱く恋愛論を繰り広げていたな〜」

「恋愛論?」

「女として生まれたんだから身を焦がすような大恋愛をしてみたい。とかデートも美術館やクラシックコンサートよりテーマパークに行きたい。ラストの花火を見ながら大好きな人とキスしたいとか他にも——」

「も、もういいです」

聞きたくない。知りたくない。

何がそうさせたの?お酒のせい?しかもなんで苦手な課長にそんなこと話すのよ。

私のバカ。

「キスもした」

「え?」

「俺たちキスしたよ」

衝撃的な告白に頭が真っ白になった。

「嘘!信じられない。課長ともあろう人がなんてことするんですか!」

悲鳴に近い声で訴える。

「バカ、お前からキスしたいって抱きついてきたんだよ」

「私から?」

非現実的な展開に私の思考回路は固まった。

そんなはずはない。それ絶対におかしい。

だって自慢じゃないが私は生まれてこの方キスなんてしたことないのだから。

どうやって迫るっていうのよ。

そもそも明久さんとだってしたことないんだから。

それにキスは結婚式の教会でって決めていた。もちろん婚約者が誠実な人だったらの話だけど。

思い出したらショックのあまり涙が溢れてきた。

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