エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
「それで、招待客の人数なんだけどうちの家と君の家のことを考えると3桁……場合によっちゃもっとは呼ばないといけない計算になるね」

私の気持ちが洋介さんに向いていると気付いてしまっても私が明久さんと結婚することは決まっている。

ショーが終わってしばらく経った頃明久さんから式場の候補を3つ挙げられた。

「招待客を収容できるとなると……このクリスティンホテルがいいと思うんだ。どうかな?」

クリスティンホテルは世界的に有名なホテルだ。

海外の要人などもここを利用することで有名だ。

「……そうですね。いいと思います」

明久さんが一生懸命説明してくれるが全く頭に入らない。

それよりもこの人は私以外の人を好きなくせになぜ割り切れるのだろう。

本当はあの女性と一緒になりたいのでは?

それならその方を選んでくれた方楽が何のに……。

いっそこの縁談を断ってほしい。

「泉さん?」

不意に呼ばれて慌てて返事をする。

「はい」

「大丈夫ですか?元気がないというか……」

「すみません。最近ちょっと仕事が忙しかったので疲れが出たのかもしれません」

すると明久さんが姿勢を正す。

これは何かを言う時だ。しかも要求するときは決まって姿勢を正すのだ。

「その仕事のことなんですが……結婚したら仕事を辞める選択肢ってありますか?」

「え?」
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