エリート上司を煽ったら極情愛を教え込まれました
「ねえねえ、こんなドレスはどう?」

律ちゃんが選んだのはAラインで背中は透け感のあるロングトレーンのドレスだった。

確かに素敵だけどロングトレーンというのが気になる。

嫌いじゃない。

むしろどこかのプリンセスみたいで素敵だけど、明久さんとのバランスを考えると却下。

私のリアクションが薄いので今度は別のドレスを探しにいく律ちゃん。

一体どっちが結婚するんだろう。

兄と律ちゃんは政略結婚からの恋愛結婚なのだ。

兄がお見合いの席で律ちゃんに一目惚れしたと言うのだが、律ちゃんはどう思ってたのだろう。

すると律ちゃんが私を手招きした。

「ねえ、これなんかどう?オフショルダーで袖がついてるんだよ。Aラインだけどトレーンも長くないよ」

どうだと言わんばかりのドヤ顔で私の反応を見ている。

確かにクラシカルな感じで素敵だけど……。

どうしても気持ちがついていかない。

これって多分どんなに律ちゃんが素敵なものを勧めてくれたとしても首を縦には振らない流れになるだろう。

「律ちゃん、ごめんやっぱり今日は無理だわ」

「え?どう言うこと?」

私はバッグを持つとお店の人に「また来ます」と言って先に店を出た。
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