俺様騎士団長は男装女子が欲しくてたまらない〜この溺愛おかしくないですか?~
集中しなければと思いつつも、ついつい気が逸れて、アリスの視線は貴族たちを通り越し、奥に広がる前庭の緑や花々、池に向けられた。
(この大きな池は防火用と言ってた。蓮の花が咲いて鴨がのんびり泳いでる。鴨は正門で入城のチェックを受けなくていいのね……)
ぼんやりと視線を動かしていたら、グレンの姿が目に入り、アリスは緩めた気を引きしめ直す。
グレンは、貴族たちを挟んでアリスの向かい側に立っている。
このお茶会の警備の指揮官はグレンだ。
騎馬戦をして以降、グレンと任務を共にするのは初めてである。
またグレンが突っかかってくる可能性を考え、騎士団長が訓練や任務で一緒にならないよう配慮してくれていたのだが、いつまでも避けてはいられないと、アリスが願い出たのだ。
楽観的なところのあるアリスなので、騎馬戦の日から八日も経てば、自分に対する恨みも忘れているだろうという、のんきな思いもあってのことである。
二十メートルほど先で、後ろ手を組んで立つグレンと視線が合った。
騎士団長からの叱責後の去り際に、睨まれたことを思い出し、一瞬ギクリとしてしまったが、グレンは口角を上げてくれた。
(この大きな池は防火用と言ってた。蓮の花が咲いて鴨がのんびり泳いでる。鴨は正門で入城のチェックを受けなくていいのね……)
ぼんやりと視線を動かしていたら、グレンの姿が目に入り、アリスは緩めた気を引きしめ直す。
グレンは、貴族たちを挟んでアリスの向かい側に立っている。
このお茶会の警備の指揮官はグレンだ。
騎馬戦をして以降、グレンと任務を共にするのは初めてである。
またグレンが突っかかってくる可能性を考え、騎士団長が訓練や任務で一緒にならないよう配慮してくれていたのだが、いつまでも避けてはいられないと、アリスが願い出たのだ。
楽観的なところのあるアリスなので、騎馬戦の日から八日も経てば、自分に対する恨みも忘れているだろうという、のんきな思いもあってのことである。
二十メートルほど先で、後ろ手を組んで立つグレンと視線が合った。
騎士団長からの叱責後の去り際に、睨まれたことを思い出し、一瞬ギクリとしてしまったが、グレンは口角を上げてくれた。