俺様騎士団長は男装女子が欲しくてたまらない〜この溺愛おかしくないですか?~
アリスを連れて行こうとしているグレンを、「待ちたまえ」と引き止め、新たな期待の目を向ける。
「騎士団がこのような芸事まで訓練しているとは知らなかった。実践に役立つ能力を、楽しんで習得するための方法なのだろうな。よく考えられている」
「いえ、これは訓練では――」
「見習いだというアリュースがこれほどに上手なら、正騎士の君はどれほどの素晴らしいのか。次はグレンが披露したまえ。遠慮はいらない。存分にやりなさい」
王太子は大きな勘違いをしているようだ。
訓練で曲芸を教えていると思わせてしまった責任はグレンにあり、自業自得である。
焦りを隠せず、「王太子殿下!」と声を大きくしたグレンだが、見るからに心弾ませている王太子の耳には入らなかったようだ。
宮廷楽師のもとへ駆けていくと、演奏する曲目を指示している。
それが済むと、次は正騎士がもっとすごい樽乗りを見せると、招待客たちに向けて話してしまった。
「おい、見習い、なんとかしろ!」
「ぼ、僕に言われても困ります」
正面から腕を掴まれ、助けを求められても、アリスが王太子に意見できるはずはない。
「騎士団がこのような芸事まで訓練しているとは知らなかった。実践に役立つ能力を、楽しんで習得するための方法なのだろうな。よく考えられている」
「いえ、これは訓練では――」
「見習いだというアリュースがこれほどに上手なら、正騎士の君はどれほどの素晴らしいのか。次はグレンが披露したまえ。遠慮はいらない。存分にやりなさい」
王太子は大きな勘違いをしているようだ。
訓練で曲芸を教えていると思わせてしまった責任はグレンにあり、自業自得である。
焦りを隠せず、「王太子殿下!」と声を大きくしたグレンだが、見るからに心弾ませている王太子の耳には入らなかったようだ。
宮廷楽師のもとへ駆けていくと、演奏する曲目を指示している。
それが済むと、次は正騎士がもっとすごい樽乗りを見せると、招待客たちに向けて話してしまった。
「おい、見習い、なんとかしろ!」
「ぼ、僕に言われても困ります」
正面から腕を掴まれ、助けを求められても、アリスが王太子に意見できるはずはない。