俺様騎士団長は男装女子が欲しくてたまらない〜この溺愛おかしくないですか?~
人通りはなく、これは絶対にお茶会での一件の仕返しだと、アリスは身構えた。
グレンなら恥をかかされたと、アリスを逆恨みしそうな気がしたからだ。
足を止めたグレンが、振り向いてアリスと向かい合う。
ズボンのポケットに片手を入れ、顔をしかめてにじり寄ってくるので、アリスもじりじりと後ずさり、詰所の外壁に背をあてた。
高い城壁の陰になり、ここには夕日が届かないが、アリスの斜め上にある窓辺に明かりが灯されているので、グレンの不愉快そうな顔がよく見える。
謝って終わりにしたいと、アリスが口を開きかけたら、その前にグレンが頭を下げた。
「すまなかった」
「へっ……?」
「俺はお前をはめようとしたのに、お前は助けてくれた。今は自分のしたことを恥じている。許してくれ」
グレンにはこれまで何度も馬鹿にされ、つらくあたられてきた。
まさか謝られるとは少しも思っていなかったアリスは、目を丸くしている。
(許してくれって……え、本当に?)
にわかには信じられず、騎馬戦の時のように、心からの謝罪ではないかもしれないと怪しんだが、ここには騎士団長も他の騎士もいない。
グレンなら恥をかかされたと、アリスを逆恨みしそうな気がしたからだ。
足を止めたグレンが、振り向いてアリスと向かい合う。
ズボンのポケットに片手を入れ、顔をしかめてにじり寄ってくるので、アリスもじりじりと後ずさり、詰所の外壁に背をあてた。
高い城壁の陰になり、ここには夕日が届かないが、アリスの斜め上にある窓辺に明かりが灯されているので、グレンの不愉快そうな顔がよく見える。
謝って終わりにしたいと、アリスが口を開きかけたら、その前にグレンが頭を下げた。
「すまなかった」
「へっ……?」
「俺はお前をはめようとしたのに、お前は助けてくれた。今は自分のしたことを恥じている。許してくれ」
グレンにはこれまで何度も馬鹿にされ、つらくあたられてきた。
まさか謝られるとは少しも思っていなかったアリスは、目を丸くしている。
(許してくれって……え、本当に?)
にわかには信じられず、騎馬戦の時のように、心からの謝罪ではないかもしれないと怪しんだが、ここには騎士団長も他の騎士もいない。