俺様騎士団長は男装女子が欲しくてたまらない〜この溺愛おかしくないですか?~
(な、なに言ってるの!)
アリスは声も出せないほどに驚いているが、「アリュース、グレンの言葉は正しいか?」と、騎士団長に不愉快そうに問われると、慌てて意見する。
「違います。僕は断りました。でもグレンさんが勘違いして――」
「俺を好きだと言ったじゃないか」
「ほんの少しも言ってません!」
信じてもらえなかったらどうしようと焦っていたら、騎士団長がわかったと言うようにアリスの太腿を叩いた。
「グレン」と呼びかける声から、いくらか厳しさが取れる。
「人を愛する気持ちは自由だが、相手が拒否をするなら、それ以上求めるな。お前はアリュースにふられたんだ。潔く諦めろ」
グレンからの反論は聞こえない。
ということは、騎士団長の注意を受け入れたのだろう。
騎士団長の肩の上でアリスは大きく息を吐き、お礼を言おうとした。
「ロイ騎士団長、ありが……わっ!」
体が揺れたのは、騎士団長が歩き出したからだ。
アリスを担いだまま、この場を去ろうとしている。
「自分で歩けます」
そう訴えてもなぜか下ろしてくれず、騎士団長は詰所の角を曲がろうとしていた。
アリスは声も出せないほどに驚いているが、「アリュース、グレンの言葉は正しいか?」と、騎士団長に不愉快そうに問われると、慌てて意見する。
「違います。僕は断りました。でもグレンさんが勘違いして――」
「俺を好きだと言ったじゃないか」
「ほんの少しも言ってません!」
信じてもらえなかったらどうしようと焦っていたら、騎士団長がわかったと言うようにアリスの太腿を叩いた。
「グレン」と呼びかける声から、いくらか厳しさが取れる。
「人を愛する気持ちは自由だが、相手が拒否をするなら、それ以上求めるな。お前はアリュースにふられたんだ。潔く諦めろ」
グレンからの反論は聞こえない。
ということは、騎士団長の注意を受け入れたのだろう。
騎士団長の肩の上でアリスは大きく息を吐き、お礼を言おうとした。
「ロイ騎士団長、ありが……わっ!」
体が揺れたのは、騎士団長が歩き出したからだ。
アリスを担いだまま、この場を去ろうとしている。
「自分で歩けます」
そう訴えてもなぜか下ろしてくれず、騎士団長は詰所の角を曲がろうとしていた。