俺様騎士団長は男装女子が欲しくてたまらない〜この溺愛おかしくないですか?~
それなのに、心が愛されたいと叫んでいるような気がした。
(私、ロイ騎士団長のこと、好きなのかな……)
その気づきを慌てて押し込める。
(騎士団長は素敵だけど、まだ惚れてない。大丈夫。ここで食い止めれば、平常心でいられるはず)
自分の気持ちを安全地帯に誘導できたと思いきや、グレンの問いに騎士団長が答えようとしているので、鼓動は静まらない。
「本当に聞きたいのか?」
ややトーンを下げたその声は、静かにグレンを威圧し、アリスには強い緊張を与えた。
「い、いえ、失礼なことを言いました。お許しください」
怯んだ様子のグレンが質問を取り下げたが、騎士団長は構わず続ける。
「遠慮はいらない。教えてやろう。俺とアリュースは……そういう関係だ」
その声に苛立ちや不愉快さはなく、どこか面白がっているように感じられた。
アリスは目を瞬かせて考える。
(そういう関係って、どんな関係?)
怪しまれたことを否定も肯定もせずに堂々とやりすごした騎士団長は、止めていた足を先に進め、グレンから離れた。
「騎士団長、あの、下ろしてください」
「駄目だ」
(私、ロイ騎士団長のこと、好きなのかな……)
その気づきを慌てて押し込める。
(騎士団長は素敵だけど、まだ惚れてない。大丈夫。ここで食い止めれば、平常心でいられるはず)
自分の気持ちを安全地帯に誘導できたと思いきや、グレンの問いに騎士団長が答えようとしているので、鼓動は静まらない。
「本当に聞きたいのか?」
ややトーンを下げたその声は、静かにグレンを威圧し、アリスには強い緊張を与えた。
「い、いえ、失礼なことを言いました。お許しください」
怯んだ様子のグレンが質問を取り下げたが、騎士団長は構わず続ける。
「遠慮はいらない。教えてやろう。俺とアリュースは……そういう関係だ」
その声に苛立ちや不愉快さはなく、どこか面白がっているように感じられた。
アリスは目を瞬かせて考える。
(そういう関係って、どんな関係?)
怪しまれたことを否定も肯定もせずに堂々とやりすごした騎士団長は、止めていた足を先に進め、グレンから離れた。
「騎士団長、あの、下ろしてください」
「駄目だ」