俺様騎士団長は男装女子が欲しくてたまらない〜この溺愛おかしくないですか?~
「大丈夫。君には色気とは違う魅力がある。女の子が男の世界にひとりで飛び込んできた勇気と、ヘトヘトになりながらもついてくる根性。健気に一生懸命、努力する君は素敵だよ。そういうところに惹かれる男もいるってこと。そうだろ、エドガー?」

まるで騎士団長がそう思っているような言い方をされ、アリスの乙女心が波打った。

胸を高鳴らせて隣を見れば、騎士団長が拗ねたような表情で、視線を逸らしている。

「フラン、話は終わりだ。日付も変わる。早く部屋に戻って寝ろ」

不愉快そうな口調だが、その頬はアリスと同じように色づいている。

(恥ずかしがってる? ロイ騎士団長をからかえる医師長って、すごい……)

「はいはい。今はエドガーが俺の上官だからね。指示に従おう」

医師長がクスクスと笑って立ち上がり、白衣の裾を翻してドアに向かう。

それを開ける前に振り向いてニコリとし、余計な言葉をつけたした。

「君たちも早くベッドに入るんだよ。体力と傷ついた組織の回復には、睡眠と栄養が大切だ。薬より効果的がある。一緒のベッドに入れば、また盛り上がってしまうかもしれないけど、ほどほどにね」

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