俺様騎士団長は男装女子が欲しくてたまらない〜この溺愛おかしくないですか?~
装いは貴族のようで、ハの字の口髭を生やし、細かに波打つ白髪交じりの髪は顎の長さで切られている。
二重顎とふくよかな腹が目につく男性であった。
(総帥……よね?)
そうに違いないと判断し、アリスは慌てて道を開け、敬礼の姿勢を取った。
「随分と若い少年が入ったのだな」
酒焼けしたような声の総帥は、肥えた腹をさらに突き出すように胸を張り、顎先をやや上に向けて、偉そうに言う。
「新参者よ、よく覚えておくがいい。わしこそがプリッドモア公爵、騎士団総帥であるぞ。総帥がなにか、君はわかるかね?」
「騎士団の最高位の役職です……」
「その通り。最も偉いのはこのわしだ。よくわかっているではないか」
いくら身分が高かろうと決して尊敬はしないのだが、アリスの返答に気をよくした総帥は、「気に入ったぞ。ついて参れ」と言って奥へ歩き出した。
アリスは食堂へ行くのを断念し、従うしかない。
総帥が立ったのは、執務室のドア前だ。
「開けたまえ」
「は、はい」
ドアさえ自分で開けないのかと驚きつつ、アリスはノックをする。
「アリュースです。総帥がお見えになりました」
二重顎とふくよかな腹が目につく男性であった。
(総帥……よね?)
そうに違いないと判断し、アリスは慌てて道を開け、敬礼の姿勢を取った。
「随分と若い少年が入ったのだな」
酒焼けしたような声の総帥は、肥えた腹をさらに突き出すように胸を張り、顎先をやや上に向けて、偉そうに言う。
「新参者よ、よく覚えておくがいい。わしこそがプリッドモア公爵、騎士団総帥であるぞ。総帥がなにか、君はわかるかね?」
「騎士団の最高位の役職です……」
「その通り。最も偉いのはこのわしだ。よくわかっているではないか」
いくら身分が高かろうと決して尊敬はしないのだが、アリスの返答に気をよくした総帥は、「気に入ったぞ。ついて参れ」と言って奥へ歩き出した。
アリスは食堂へ行くのを断念し、従うしかない。
総帥が立ったのは、執務室のドア前だ。
「開けたまえ」
「は、はい」
ドアさえ自分で開けないのかと驚きつつ、アリスはノックをする。
「アリュースです。総帥がお見えになりました」