俺様騎士団長は男装女子が欲しくてたまらない〜この溺愛おかしくないですか?~
ドアを開閉する音に、挨拶を交わす声、階段に向かう靴音などだ。
騎士の朝は早い。
起床して身支度を整えたら、朝食の前に訓練場に集合する。
そこで騎士団長が、その日の全体指示を出すのだ。
唇が重なる前に騎士団長が、ハッとした顔で飛び起きた。
「今、何時だ?」
「もうすぐ六時四十分です」
「しまった。寝過ごした。朝礼の前にやらねばならない仕事があったんだ。もっと早く起こせ」
(え……私、なんで叱られてるの? さっきまでの甘い雰囲気はどこへ……)
着替え始めた騎士団長を見ないように背を向け、キスを逃したことを惜しんでいたら、問いかけられる。
「夢を見ていた気がするんだが、思い出せない。俺はなにか寝言を言ったか?」
「い、いえ。言ってません」
「そうか」
抱きたいのを我慢していると言われたことは、胸に秘めることにする。
性別を偽って騎士団に飛び込む勇気があっても、恋愛事は奥手である。
ウブなアリスには到底言えぬ言葉であった。
訓練と任務で忙しく時間が過ぎ、十五時になる。
隣国は不穏な動きを見せていても、まだ国軍が調査中であり、王都の平和は保たれている。
騎士の朝は早い。
起床して身支度を整えたら、朝食の前に訓練場に集合する。
そこで騎士団長が、その日の全体指示を出すのだ。
唇が重なる前に騎士団長が、ハッとした顔で飛び起きた。
「今、何時だ?」
「もうすぐ六時四十分です」
「しまった。寝過ごした。朝礼の前にやらねばならない仕事があったんだ。もっと早く起こせ」
(え……私、なんで叱られてるの? さっきまでの甘い雰囲気はどこへ……)
着替え始めた騎士団長を見ないように背を向け、キスを逃したことを惜しんでいたら、問いかけられる。
「夢を見ていた気がするんだが、思い出せない。俺はなにか寝言を言ったか?」
「い、いえ。言ってません」
「そうか」
抱きたいのを我慢していると言われたことは、胸に秘めることにする。
性別を偽って騎士団に飛び込む勇気があっても、恋愛事は奥手である。
ウブなアリスには到底言えぬ言葉であった。
訓練と任務で忙しく時間が過ぎ、十五時になる。
隣国は不穏な動きを見せていても、まだ国軍が調査中であり、王都の平和は保たれている。