俺様騎士団長は男装女子が欲しくてたまらない〜この溺愛おかしくないですか?~
騎士たちが呆れと軽蔑の視線を向けていても、総帥は気づかぬ様子で上機嫌である。
肥えた腹を揺すって立ち上がると、後ろ手を組み、偉そうに命じる。
「作戦の詳細はお前たちに任せる。無事に王太子殿下を連れ戻せ。成功の一報は真っ先にわしにするように。国王陛下にはわしから奏上いたそう。失敗した場合は、留守を守る副騎士団長から申し上げろ。作戦にわしは感知していないと言うのだぞ」
自分の利益しか考えない総帥は、勝手なことばかり言うと、「わしは忙しいんだ」と独り言を言って会議室を出ていった。
ドアが閉まると、あちこちからため息が漏れる。
騎士団長はテーブルに肘をつき、渋い顔で額を押さえている。
「守るべき対象が、ふたりに増えてしまった……」
増えたひとりとは、もちろんアリスのことである。
自分のせいでなくても申し訳なく思い、痛む胸を押さえるのであった。
通りには、歴史と趣を感じさせる石壁の建物が建ち並んでいる。
三階、四階建ての大きな建物は、一階に服の仕立て屋や靴屋、食料品店や薬屋など、様々な店が商いをしており、上階は集合住宅のようだ。
ここはマレイン王国の王都。
肥えた腹を揺すって立ち上がると、後ろ手を組み、偉そうに命じる。
「作戦の詳細はお前たちに任せる。無事に王太子殿下を連れ戻せ。成功の一報は真っ先にわしにするように。国王陛下にはわしから奏上いたそう。失敗した場合は、留守を守る副騎士団長から申し上げろ。作戦にわしは感知していないと言うのだぞ」
自分の利益しか考えない総帥は、勝手なことばかり言うと、「わしは忙しいんだ」と独り言を言って会議室を出ていった。
ドアが閉まると、あちこちからため息が漏れる。
騎士団長はテーブルに肘をつき、渋い顔で額を押さえている。
「守るべき対象が、ふたりに増えてしまった……」
増えたひとりとは、もちろんアリスのことである。
自分のせいでなくても申し訳なく思い、痛む胸を押さえるのであった。
通りには、歴史と趣を感じさせる石壁の建物が建ち並んでいる。
三階、四階建ての大きな建物は、一階に服の仕立て屋や靴屋、食料品店や薬屋など、様々な店が商いをしており、上階は集合住宅のようだ。
ここはマレイン王国の王都。