俺様騎士団長は男装女子が欲しくてたまらない〜この溺愛おかしくないですか?~
アリスは騎士団長の指示に従って、建物の間の狭い隙間に身を潜めている。
会議室で総帥の傍若無人な言動に呆れたのは六日前のことで、その翌日に救出部隊の一員としてマレイン王国に入った。
騎士として入国するわけにいかないので、潜入した六人全員が、庶民の装いにマントを羽織り、旅人に扮している。
腰に長剣を携えることもできず、刃渡り二十五センチの短剣を二本、それぞれが隠し持つのみだ。
王太子とは、まだ接触していない。
王太子は、マレイン王国が用意した二階建ての屋敷に我が国の近侍と住んでおり、マレインの護衛兵がふたり付いている。
護衛とは言っても、監視役でもあるはずだ。
今はまだ、表向きにはコルドニアの友好国として振る舞っているマレインだが、バルムンド帝国側につくと声明を出したら、王太子を格好の取引材料として人質にするつもりだと思われた。
王太子は、王立の学院に通っている。
晴れた日は徒歩で、雨天は馬車で通学し、その間も護衛兵がついているので、やすやすと声をかけるわけにいかない。
入国後は王太子を遠くから観察し、接触できそうなタイミングを探ること、今日で五日目になる。
会議室で総帥の傍若無人な言動に呆れたのは六日前のことで、その翌日に救出部隊の一員としてマレイン王国に入った。
騎士として入国するわけにいかないので、潜入した六人全員が、庶民の装いにマントを羽織り、旅人に扮している。
腰に長剣を携えることもできず、刃渡り二十五センチの短剣を二本、それぞれが隠し持つのみだ。
王太子とは、まだ接触していない。
王太子は、マレイン王国が用意した二階建ての屋敷に我が国の近侍と住んでおり、マレインの護衛兵がふたり付いている。
護衛とは言っても、監視役でもあるはずだ。
今はまだ、表向きにはコルドニアの友好国として振る舞っているマレインだが、バルムンド帝国側につくと声明を出したら、王太子を格好の取引材料として人質にするつもりだと思われた。
王太子は、王立の学院に通っている。
晴れた日は徒歩で、雨天は馬車で通学し、その間も護衛兵がついているので、やすやすと声をかけるわけにいかない。
入国後は王太子を遠くから観察し、接触できそうなタイミングを探ること、今日で五日目になる。