俺様騎士団長は男装女子が欲しくてたまらない〜この溺愛おかしくないですか?~
月に照らされるライル川はゆったりと穏やかに流れ、対岸に立ち並んだ建物の窓辺に明かりが見える。
コルドニア側の関所も門を閉じ、一キロメートル先の橋の奥まで見通せない。
「ロイ騎士団長、どうかご無事で……」
そう呟いてみたものの、屈強そうな敵兵五十人以上をひとりで相手にして、無事でいられるはずはない。
今生の別れを予感し、アリスの目には大河のような涙が溢れた。
時刻は二十一時になる。
アリスは鉄のように重たい足を引きずり、やっと騎士団の宿舎に戻ってきたところだ。
帰城してからは、涙を流して悲しむ暇はなかった。
副騎士団長に口頭で救出部隊の七日間の報告をし、長い報告書も書かされた。
その後は上機嫌な総帥がやってきて、副騎士団長にしたのと同じ説明を繰り返さねばならなかった。
食事を取るように言われたが喉を通らず、部屋に戻ろうとすると、今度は国王と王太子、それぞれに呼びだされた。
宮殿に出向いたアリスに、王太子は感謝の言葉をかけ、馬術の指導をしてほしいと名誉ある役目を言い渡された。
初めて謁見した国王にも褒められ、アリスに叙勲と自らの手で騎士爵を授けるとまで言われた。
コルドニア側の関所も門を閉じ、一キロメートル先の橋の奥まで見通せない。
「ロイ騎士団長、どうかご無事で……」
そう呟いてみたものの、屈強そうな敵兵五十人以上をひとりで相手にして、無事でいられるはずはない。
今生の別れを予感し、アリスの目には大河のような涙が溢れた。
時刻は二十一時になる。
アリスは鉄のように重たい足を引きずり、やっと騎士団の宿舎に戻ってきたところだ。
帰城してからは、涙を流して悲しむ暇はなかった。
副騎士団長に口頭で救出部隊の七日間の報告をし、長い報告書も書かされた。
その後は上機嫌な総帥がやってきて、副騎士団長にしたのと同じ説明を繰り返さねばならなかった。
食事を取るように言われたが喉を通らず、部屋に戻ろうとすると、今度は国王と王太子、それぞれに呼びだされた。
宮殿に出向いたアリスに、王太子は感謝の言葉をかけ、馬術の指導をしてほしいと名誉ある役目を言い渡された。
初めて謁見した国王にも褒められ、アリスに叙勲と自らの手で騎士爵を授けるとまで言われた。