俺様騎士団長は男装女子が欲しくてたまらない〜この溺愛おかしくないですか?~
すぐに仰向けにされ、騎士団長が乗り上がり、アリスの顔の横に両手を突く。

「騎士団長!?」

これは一体どういうことだろうと目を丸くするアリスに、騎士団長はニヤリと口の端を上げて問いかける。

「騎士団長ではない。俺の名はなんという?」

「そ、そんな……ファーストネームでは呼べません」

「あいつのことは呼べるのに、なぜ俺の名は言えない」

あいつとは、パトリックのことだろう。

急にどうしたのかと思ったが、どうやらアリスがパトリックに会えると喜んだことで嫉妬させてしまったようだ。

眉間に皺を寄せていた理由も痛みではなく、きっとそれだろう。

「あの、パトリックは同室だったので。同期入団で歳も近いから、一番親しくしてまして……」

その言い訳は逆効果であったようだ。

「へぇ、そんなに親しいのか」

低い声でそう言った騎士団長は、瞳を挑戦的に光らせると、一瞬にしてアリスの唇を奪った。

「んっ……」

口内まで執拗に蹂躙され、アリスは身悶えした。

苦しいほどにたっぷりと口づけられてから、やっと呼吸することを許してもらえる。

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