俺様騎士団長は男装女子が欲しくてたまらない〜この溺愛おかしくないですか?~
「それが嫌で、騎士団に飛び込んだのか」
「はい……」
騎士団長は頷いて、アリスの顔にかかる髪を梳くようにシーツに落とした。
拳ふたつ分の距離にある瞳に、アリスの顔が映っている。
曇り空のような自分の顔に心細さが加速し、弱々しい声で問いかける。
「行くあてがないんです。それでも私は、ここを出ないといけませんか……?」
無情にも騎士団長は頷くが、安心を与えようとするかのようにアリスの頬を撫で、瞳を甘く艶めかせる。
「退団はさせるが、このまま放りだしたりはしない。お前と離れて暮らすつもりもない」
(それって、どういうこと……?)
騎士団長は急に黙り込む。
もったいぶるように数秒の間をおいて、アリスの期待を充分に高めてから口を開いた。
「アリス・ブラウンに結婚を申し込む。俺の妻になれ。王城近くに屋敷を建てよう。そこで俺の帰りを待っていてほしい。できるだけ帰れるようにする」
(私が、ロイ騎士団長の妻に……)
驚きに目を丸くしてなにも答えられずにいると、「嫌なのか?」と問われた。
その口の端はニヤリとつり上がり、断られるとは微塵も思っていない様子である。
「はい……」
騎士団長は頷いて、アリスの顔にかかる髪を梳くようにシーツに落とした。
拳ふたつ分の距離にある瞳に、アリスの顔が映っている。
曇り空のような自分の顔に心細さが加速し、弱々しい声で問いかける。
「行くあてがないんです。それでも私は、ここを出ないといけませんか……?」
無情にも騎士団長は頷くが、安心を与えようとするかのようにアリスの頬を撫で、瞳を甘く艶めかせる。
「退団はさせるが、このまま放りだしたりはしない。お前と離れて暮らすつもりもない」
(それって、どういうこと……?)
騎士団長は急に黙り込む。
もったいぶるように数秒の間をおいて、アリスの期待を充分に高めてから口を開いた。
「アリス・ブラウンに結婚を申し込む。俺の妻になれ。王城近くに屋敷を建てよう。そこで俺の帰りを待っていてほしい。できるだけ帰れるようにする」
(私が、ロイ騎士団長の妻に……)
驚きに目を丸くしてなにも答えられずにいると、「嫌なのか?」と問われた。
その口の端はニヤリとつり上がり、断られるとは微塵も思っていない様子である。