俺様騎士団長は男装女子が欲しくてたまらない〜この溺愛おかしくないですか?~
騎士団長自身も任務にあたり、騎士たちの指導をし、夜は難しそうな書類を読んだり書いたりしているようだ。
そのような中で、見習い従騎士の面倒まで見てくれることに、アリスは感謝と申し訳なさを感じていた。
柄杓を置いて騎士団長の方へ爪先を向けると、声をかける。
「あの、お背中、流しましょうか……?」
恩返しとは言いすぎだが、なにかをしてあげたいという思いで、そう言った。
騎士団長が手を止めて、フッと笑う。
その心は読めないけれど、前を向いたままで「頼む」と言われ、肩越しにタオルを差しだされた。
アリスは近づいて、それを受け取る。
アリスの貫頭衣は濡れて胸に貼りつき、今振り向かれたら、膨らみに気づかれてしまうことだろう。
その緊張感に加え、騎士団長の肌に触れることに、胸が激しく高鳴った。
広く硬く逞しい背中に、力を込めてタオルを滑らせつつ、アリスはどうしても顔を覗かせてしまう乙女心と戦っている。
(女を捨てた身なんだから、心を揺らしちゃ駄目。でも、入団前に出会っていたら、好きになっていたかもしれない。こんなに素敵な人、他のどこにもいないもの……)
そのような中で、見習い従騎士の面倒まで見てくれることに、アリスは感謝と申し訳なさを感じていた。
柄杓を置いて騎士団長の方へ爪先を向けると、声をかける。
「あの、お背中、流しましょうか……?」
恩返しとは言いすぎだが、なにかをしてあげたいという思いで、そう言った。
騎士団長が手を止めて、フッと笑う。
その心は読めないけれど、前を向いたままで「頼む」と言われ、肩越しにタオルを差しだされた。
アリスは近づいて、それを受け取る。
アリスの貫頭衣は濡れて胸に貼りつき、今振り向かれたら、膨らみに気づかれてしまうことだろう。
その緊張感に加え、騎士団長の肌に触れることに、胸が激しく高鳴った。
広く硬く逞しい背中に、力を込めてタオルを滑らせつつ、アリスはどうしても顔を覗かせてしまう乙女心と戦っている。
(女を捨てた身なんだから、心を揺らしちゃ駄目。でも、入団前に出会っていたら、好きになっていたかもしれない。こんなに素敵な人、他のどこにもいないもの……)