俺様騎士団長は男装女子が欲しくてたまらない〜この溺愛おかしくないですか?~
騎士団長がオリーブの木々の間に片膝をついてしゃがみ、その周囲に配下の騎士たちも同じようにじっとして、三十メートルほど先にある建物の様子を窺っている。
窓に明かりはなく、盗賊たちはまだ眠りの中にいると思われる。
アリスも騎士団長の数メートル後ろで、緊張から汗ばむ手を握りしめている。
今日がアリスの、初任務。
剣と馬術の訓練を一通りこなして、やっと仮入団の“仮”の文字を取ってもらえた。
晴れて正式に王国騎士団の一員となれたわけだが、見習い従騎士という身分は変わらない。
それでも、アリスに仕事をさせてやりたいと、騎士団長が今回の作戦の成員に加えてくれたのだ。
(仮入団からひと月半ほどが経って、やっと私も活躍できる。それなりに実力がついたということよね。嬉しい。でも浮かれちゃ駄目。集中しないと……)
作戦は王城を出る前の深夜に、確認済みである。
ロイ騎士団長の指揮の下で、それぞれ十人の精鋭の騎士たちが四組に分かれて突入する。
正面と裏口、左右の窓だ。
残りの者は建物周囲の見張りで、アリスに与えられた役目もそれである。
窓に明かりはなく、盗賊たちはまだ眠りの中にいると思われる。
アリスも騎士団長の数メートル後ろで、緊張から汗ばむ手を握りしめている。
今日がアリスの、初任務。
剣と馬術の訓練を一通りこなして、やっと仮入団の“仮”の文字を取ってもらえた。
晴れて正式に王国騎士団の一員となれたわけだが、見習い従騎士という身分は変わらない。
それでも、アリスに仕事をさせてやりたいと、騎士団長が今回の作戦の成員に加えてくれたのだ。
(仮入団からひと月半ほどが経って、やっと私も活躍できる。それなりに実力がついたということよね。嬉しい。でも浮かれちゃ駄目。集中しないと……)
作戦は王城を出る前の深夜に、確認済みである。
ロイ騎士団長の指揮の下で、それぞれ十人の精鋭の騎士たちが四組に分かれて突入する。
正面と裏口、左右の窓だ。
残りの者は建物周囲の見張りで、アリスに与えられた役目もそれである。