俺様騎士団長は男装女子が欲しくてたまらない〜この溺愛おかしくないですか?~
気合が空回りしてコズメルしか目に入らず、うっそうとしたオリーブの枝が邪魔であることに気づけなかったのだ。
(失敗した……もしかして、チャンスがピンチに?)
「こんなところに伏兵がいやがったのか。危ねぇ。だが、お前、弱そうだな」
ニヤリとしたコズメルは、腰に下げている革のホルダーから二本の短剣を引き抜くと、素早く動いてアリスに斬りつけてくる。
「わわっ!」
なんとか体を捻ってかわしたが、次々と繰り出される攻撃に逃げ回るのが精一杯で、剣を交えることさえできない。
相手は騎士団が手を焼いてきた窃盗団の親玉である。
見習い従騎士のアリスより戦闘力が上なのは、戦う前からわかっていたことだ。
(どうしよう。助けを呼ぼうにも笛を吹いている余裕もない。このままだと、やられてしまう……)
コズメルの右手から振り下ろされた短剣を屈むようにしてかわし、左手の攻撃はオリーブの木の陰に飛び込むようにしてすり抜けた。
アリスの唯一の長所といえば、小柄で身軽な体型を生かした、すばしっこさであろうか。
攻撃は下手でも、逃げるのはうまい方かもしれない。
(失敗した……もしかして、チャンスがピンチに?)
「こんなところに伏兵がいやがったのか。危ねぇ。だが、お前、弱そうだな」
ニヤリとしたコズメルは、腰に下げている革のホルダーから二本の短剣を引き抜くと、素早く動いてアリスに斬りつけてくる。
「わわっ!」
なんとか体を捻ってかわしたが、次々と繰り出される攻撃に逃げ回るのが精一杯で、剣を交えることさえできない。
相手は騎士団が手を焼いてきた窃盗団の親玉である。
見習い従騎士のアリスより戦闘力が上なのは、戦う前からわかっていたことだ。
(どうしよう。助けを呼ぼうにも笛を吹いている余裕もない。このままだと、やられてしまう……)
コズメルの右手から振り下ろされた短剣を屈むようにしてかわし、左手の攻撃はオリーブの木の陰に飛び込むようにしてすり抜けた。
アリスの唯一の長所といえば、小柄で身軽な体型を生かした、すばしっこさであろうか。
攻撃は下手でも、逃げるのはうまい方かもしれない。