浅葱の花にとまる蝶
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そんなこんなで場は広間へと移り。
現在、目の前に土方さんと恐らく山南敬助さん、局長の近藤勇さん。
周りを近藤派と思われる幹部の人達に囲まれて座っている蝶は震えていた。
だが、それは恐怖だとか緊張だとかでは無い。
強いていえば、「喜び」と「興奮」と言ったところだろう。
(っ目の前にあの近藤勇が!!)
蝶という人間は、物怖じしない性格、と言えば聞こえはいいが簡単に言えば単純なのだ。
本人曰く、少しドジな所があるくらい。らしい。
決して馬鹿では無い。というのも本人談である。
「いやぁ〜こんなに囲んでしまって申し訳無いな。して、君が未来から来たという?」
近藤勇と思しき人に話しかけられた。
「はい!いいえ!私、さくら蝶と申します。」
(し、失敗した…!はい、いいえって何だ私!!)
(そこ!沖田さん笑ってるのばれてるからね!?)
俯いてぷるぷるして居るのが丸分かりである。
「そうかそうか!私はこの壬生浪士組の局長をしている、近藤勇だ。」
私の不思議な返事をスルーして名乗ってくれた近藤さんに感謝だ。
(それにしてもやっぱり近藤さんだった。)
蝶の予想は当たっていたことになる。
(急に来た得体の知れない私にも優しくて、腰の低いでも威厳のある大きな人だな。)
「」