浅葱の花にとまる蝶
自信満々に答えると、土方さんはさっきチョコを食べた時みたいな変な顔をした。
(ん…?なんか変な事いった?)
少し黙った後、土方さんは一言、
「…お前、変わってんな」
と言った。
(そうかな?別にそんなことないと思うんだけど…)
とりあえず、
「ありがとうございます?」
と、疑問形で礼を伝えたところ、
「褒めてねぇよ。お前馬鹿だろ?どう聞きゃあそうなんだよ。」
なんて可哀想な子を見るような目でそう返された。
…褒められてはいなかったらしい。
そんな事よりも。
(馬鹿じゃないし!!)
「私結構頭いいんですけど!?」
自慢ではないが、苦手な物理・化学を除けば成績は常に上から数えた方が早かった。
(特に歴史なんて、もう、大得意なんだから!?)
鼻息荒く反論するも、土方さんは撤回する気はないらしい。
「馬鹿はみんなそう言うんだよ!!」
「だから馬鹿じゃないです!!」
「はっ、やっぱり間者の線はねぇな。」
「お、信じてくれる気になったんですか?」
言い合いのさなか急に疑いが晴れた。
何でこのタイミングで?と思いながら訪ねると土方さんはニヤッとしながら、
「お前が間者だったら完全な人選ミスだろ。」
そう、勝ち誇ったような顔で言った。
「なっ「土方さーんみんな集まりましたよー!」」
言い返そうとしたところでタイミング良く沖田さんが呼びに来た。
「おう。ほら行くぞ。」
口パクで馬鹿って言ってるの分かってるからな。
わなわな震える私を半ば強引に引きずっていく土方さんとそれを面白そうに見る沖田さんに連れられながら腹の底から叫んだ。
「覚えてろよぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!!!!!」