特殊護衛団の最強姫
「いつもいつも特殊護衛団に邪魔されて歯痒い思いをしていたけれど、今日はその心配は無さそうね。」
「私も特殊護衛団ですけど。」
「アハハハッ!バカね、あんたみたいな小娘1人で何ができるの?これでやっとロイドに復讐ができるわ!!」
うわ、ムカつく。
高笑いをするこの男は、もう完全に勝利したつもりでいるようだ。
いやそんなことよりも。
ロイド様に復讐?
件の魔術師が王政に反対しているとは聞いていたけれど、復讐ってどういうこと?
チラリと後ろを見ると、王子様も険しい顔をしている。
...気になるけれど、今は王子様の安全を最優先にすべきか。
「王子様、少しここから離れていてください。」
「は!?お前1人置いて行けるか!!」
私が小さく王子様に囁けば、王子様は目を丸くして私の腕を掴んだ。
心配、してくれてるんだ。
掴まれた腕にはギュッと力が込められていて、なんだか少し嬉しくなる。
私になんて興味無いんだと思っていたけれど、やっぱり王子様はとても優しい人。
「ちょっと、なに2人でゴチャゴチャしてるの?大人しくあたしに捕まってちょうだい!」
私がジーンと感動していると、男はそう言って指をパチンと鳴らした。
すると、大量の煙とともに大きな魔物が何体も現れた。