みずあめびより
送迎バスがホテルに到着すると鈴太郎は寄りかかっている衣緒を隣の席に戻してから起こす。
「着いたよ。」
切なさが残った優しい眼差しで覗き込む。
「!!!・・・私寝てました!?」
「・・・俺も寝てたから。思ったより疲れてたのかな。」
───実際は肩に全神経いっちゃって全く寝てなんかいられなかったけど。
「・・・わ、素敵なホテル。写真よりずっと・・・。」
窓の外を見た衣緒が目を見開く。
「行こう。」
運転手に挨拶をするとホテルに入り、それぞれフロントでチェックインをして部屋のキーを受け取る。エレベーターに向かいながら、鈴太郎が申し訳なさそうに衣緒に声をかけた。
「夕飯、同じ会社だからって一緒の席にしてくれてるんだけど・・・朝から上司とずっと一緒とか疲れるよな?」
「そ、そんなこと!むしろ・・・。」
───幸せ・・・だけど、だから、辛い。
「むしろ?」
「あ、いえ、あ、あの、荷物ありがとうございました。」
慌てて話題を変える。『自分で持ちます。』と何度か言ったものの、鈴太郎は荷物をずっと持ってくれていた。
「部屋まで持ってくよ。」
「はい。・・・ありがとうございます。」
ここで荷物を受け取ろうと思っていたものの、そう言われたので素直に頷いた。
「・・・。」
───また、『大丈夫です。』って言わなかったな。
鈴太郎は衣緒が自分を頼ってくれたことに嬉しくなり微笑んだ。
「着いたよ。」
切なさが残った優しい眼差しで覗き込む。
「!!!・・・私寝てました!?」
「・・・俺も寝てたから。思ったより疲れてたのかな。」
───実際は肩に全神経いっちゃって全く寝てなんかいられなかったけど。
「・・・わ、素敵なホテル。写真よりずっと・・・。」
窓の外を見た衣緒が目を見開く。
「行こう。」
運転手に挨拶をするとホテルに入り、それぞれフロントでチェックインをして部屋のキーを受け取る。エレベーターに向かいながら、鈴太郎が申し訳なさそうに衣緒に声をかけた。
「夕飯、同じ会社だからって一緒の席にしてくれてるんだけど・・・朝から上司とずっと一緒とか疲れるよな?」
「そ、そんなこと!むしろ・・・。」
───幸せ・・・だけど、だから、辛い。
「むしろ?」
「あ、いえ、あ、あの、荷物ありがとうございました。」
慌てて話題を変える。『自分で持ちます。』と何度か言ったものの、鈴太郎は荷物をずっと持ってくれていた。
「部屋まで持ってくよ。」
「はい。・・・ありがとうございます。」
ここで荷物を受け取ろうと思っていたものの、そう言われたので素直に頷いた。
「・・・。」
───また、『大丈夫です。』って言わなかったな。
鈴太郎は衣緒が自分を頼ってくれたことに嬉しくなり微笑んだ。