みずあめびより
夕食のコース料理もデザートと食後の飲み物を残すだけとなった。
「いやー、美味かったな。」
鈴太郎が表情を緩めて満足気に言うと衣緒もにこにこしながら楽し気に言う。
「本当にどれも美味しかったです。見た目もきれいだし。気取ってない感じなのがすごく有り難かったというか。そういうのだと緊張しちゃうので。」
「レストランの雰囲気もナチュラルでいいよな。せっかくオーシャンビューなのに暗くて海は見えないけど。」
「朝食が楽しみです。・・・。」
───新貝さんとのこと、話すなら今・・・。話すかどうか迷う。もう私の事なんてどうでもいいかもしれないし。でも、好きという気持ちはちゃんと伝えたい。
衣緒が膝の上で両手を握りしめ口を開きかけた時、鈴太郎がはっとして、ジャケットのポケットからスマホを取り出した。
「電話・・・会社、北岡からだ。ちょっとごめん。」
「はい・・・。」
レストランの出口に向かう彼の背中をじっと見つめた。
鈴太郎は先程のリラックスした表情から仕事の顔になって戻ってきた。
「北岡さん、何かあったんですか?」
「なんか大変らしい。色々予定変更があったりして・・・。俺、これ食べたら部屋戻って仕事するよ。」
そう言うと電話をしている間に運ばれて来ていたデザートを手早く食べ始める。
「私もやります。」
衣緒も彼と同じように急いでフォークを動かしながら言う。
「そんな、いいよ、疲れてるだろ?明日もあるし温泉入って休んで。」
「バスで寝て回復しましたから。チームメンバーが大変なのに休むなんて出来ないです。」
「・・・。」
───キーホルダー探すって言い張った時の眼・・・。
強い眼差しにドキリとする。
「大したことは出来ないかもしれないけど、やれるだけやらせてください。」
「わかった。頼む。パソコン持って俺の部屋来て。105だから。」
「わかりました。」
「いやー、美味かったな。」
鈴太郎が表情を緩めて満足気に言うと衣緒もにこにこしながら楽し気に言う。
「本当にどれも美味しかったです。見た目もきれいだし。気取ってない感じなのがすごく有り難かったというか。そういうのだと緊張しちゃうので。」
「レストランの雰囲気もナチュラルでいいよな。せっかくオーシャンビューなのに暗くて海は見えないけど。」
「朝食が楽しみです。・・・。」
───新貝さんとのこと、話すなら今・・・。話すかどうか迷う。もう私の事なんてどうでもいいかもしれないし。でも、好きという気持ちはちゃんと伝えたい。
衣緒が膝の上で両手を握りしめ口を開きかけた時、鈴太郎がはっとして、ジャケットのポケットからスマホを取り出した。
「電話・・・会社、北岡からだ。ちょっとごめん。」
「はい・・・。」
レストランの出口に向かう彼の背中をじっと見つめた。
鈴太郎は先程のリラックスした表情から仕事の顔になって戻ってきた。
「北岡さん、何かあったんですか?」
「なんか大変らしい。色々予定変更があったりして・・・。俺、これ食べたら部屋戻って仕事するよ。」
そう言うと電話をしている間に運ばれて来ていたデザートを手早く食べ始める。
「私もやります。」
衣緒も彼と同じように急いでフォークを動かしながら言う。
「そんな、いいよ、疲れてるだろ?明日もあるし温泉入って休んで。」
「バスで寝て回復しましたから。チームメンバーが大変なのに休むなんて出来ないです。」
「・・・。」
───キーホルダー探すって言い張った時の眼・・・。
強い眼差しにドキリとする。
「大したことは出来ないかもしれないけど、やれるだけやらせてください。」
「わかった。頼む。パソコン持って俺の部屋来て。105だから。」
「わかりました。」