みずあめびより
「お客さーん!ごめんね!福引きの券、渡し忘れてたわ!」
靴屋のおばさんが急いで出て来る。
「はい、4枚ね。福引券5枚集めるとサービスでもう1回引けるから、他のお店でも買い物してね。一等は温泉旅行なのよ。」
「はい、どうも・・・。」
鈴太郎が券を受け取る。
「福引き4回引いて帰りましょう。葉吉さん、体調悪そうです。無理なさらないで下さい。」
衣緒が心配そうに覗き込んでくる。
「・・・いや、カフェに行ってもう1枚もらったらもう1回引けるから、行こうか。」
───福引きはどうでも良いけど、このまま家帰ったら気持ちが溢れちゃってどんな行動をとってしまうかわからない。カフェに行ってちょっとワンクッションおこう・・・。
「本当に大丈夫ですか?」
「大丈夫。あ、俺は、誰かさんみたいに無理して『大丈夫』とは言わないからな。」
にっこり笑いながら言うと少し気まずそうなはにかんだ笑顔が返ってきた。
フラワーデザイナーと花屋がコラボしたというそのカフェは靴屋のすぐ近くだったが、路地にあったので少し迷った。
外観は緑で覆われていた。
「なんだか映画に出てきそうな店だな。」
「不思議な出来事が起こりそうですね。」
店内に入ると、より別世界であった。
たくさんの植物に囲まれた店内。席は開放的な座敷になっている。天井や床、壁には3Dマッピングも用いられ、まるで本当に森の中にいるかのように演出されている。
テーブルは木の切り株で出来ていて、二人がけの小さなものから、10人くらいが座れそうな大きなものまであり、それぞれの卓上にはナチュラルなフラワーアレンジメントが飾られている。
女性客がほとんどでスマホでしきりに撮影をしていた。店内や料理を撮ったり、自分を写す時は角度を変えて何度もシャッターをきっていて、動画を撮影している人もいる。
「なるほど、これが『SNS映えスポット』なんですね。」
「確かにここは写真撮りたくなるかもな。」
靴屋のおばさんが急いで出て来る。
「はい、4枚ね。福引券5枚集めるとサービスでもう1回引けるから、他のお店でも買い物してね。一等は温泉旅行なのよ。」
「はい、どうも・・・。」
鈴太郎が券を受け取る。
「福引き4回引いて帰りましょう。葉吉さん、体調悪そうです。無理なさらないで下さい。」
衣緒が心配そうに覗き込んでくる。
「・・・いや、カフェに行ってもう1枚もらったらもう1回引けるから、行こうか。」
───福引きはどうでも良いけど、このまま家帰ったら気持ちが溢れちゃってどんな行動をとってしまうかわからない。カフェに行ってちょっとワンクッションおこう・・・。
「本当に大丈夫ですか?」
「大丈夫。あ、俺は、誰かさんみたいに無理して『大丈夫』とは言わないからな。」
にっこり笑いながら言うと少し気まずそうなはにかんだ笑顔が返ってきた。
フラワーデザイナーと花屋がコラボしたというそのカフェは靴屋のすぐ近くだったが、路地にあったので少し迷った。
外観は緑で覆われていた。
「なんだか映画に出てきそうな店だな。」
「不思議な出来事が起こりそうですね。」
店内に入ると、より別世界であった。
たくさんの植物に囲まれた店内。席は開放的な座敷になっている。天井や床、壁には3Dマッピングも用いられ、まるで本当に森の中にいるかのように演出されている。
テーブルは木の切り株で出来ていて、二人がけの小さなものから、10人くらいが座れそうな大きなものまであり、それぞれの卓上にはナチュラルなフラワーアレンジメントが飾られている。
女性客がほとんどでスマホでしきりに撮影をしていた。店内や料理を撮ったり、自分を写す時は角度を変えて何度もシャッターをきっていて、動画を撮影している人もいる。
「なるほど、これが『SNS映えスポット』なんですね。」
「確かにここは写真撮りたくなるかもな。」