みずあめびより
「!!!!!!」
引っ張られて立ち上がり、そのまま手をひかれて廊下を進む。
前を歩く鈴太郎を見上げると、髪に寝癖がついていて、キュンとしてしまった。
自分の事を心配してくれて家に連れてきてくれて色々気遣ってくれたり、好きなものが同じだったり、彼の優しい言葉で泣いたり、その後触れられたり触れてしまったりがあって、最早ただの気になる上司とは思えなくなっていた。
あまり見ていたら彼が振り返った時に目が合ってしまうので顔を伏せると、繋いだ手が見えた。
───私の方で葉吉さんへの気持ちが変わったって、この手は、部下想いの上司と世話の焼ける部下の手、でしかないんだよね・・・。
切ない気持ちになる。お風呂の前に着くとその手は離れた。
「シャンプーとか化粧水とか好きに使って。メンズのだから好みじゃないかもしれないけど。」
そう言って彼は出ていった。
「・・・。」
繋いだ手と彼の優しさへの余韻に浸ってしまっていたが、我に返ると、借りた部屋着と下着を脱いで、浴室に入った。
ベールブルーの壁とピュアホワイトのバスタブ、アイボリーの床、丸い小さな窓、玄関や洗面所のドアと同じアーチ型の鏡、壁備え付けのシャンプー等が置かれている棚にはグリーンも置かれていた。
くすみカラーのアンティークっぽいおしゃれな容器に入ったシャンプーやコンディショナー、ボディーソープ、チューブの洗顔を借りて洗った。メイク落としは持っていなかったので、ダブル洗顔をした。
何も考えないようにしようと思っていたのに、頭の中は大混乱だった。
自分の中で小さく芽吹いていた鈴太郎への気持ちは昨晩から急激に育っていき今や立派な双葉を広げていた。そして、その彼の家でシャワーを浴びている現状・・・。
「彩木さん?入るよ?」
急に鈴太郎の声がした。
引っ張られて立ち上がり、そのまま手をひかれて廊下を進む。
前を歩く鈴太郎を見上げると、髪に寝癖がついていて、キュンとしてしまった。
自分の事を心配してくれて家に連れてきてくれて色々気遣ってくれたり、好きなものが同じだったり、彼の優しい言葉で泣いたり、その後触れられたり触れてしまったりがあって、最早ただの気になる上司とは思えなくなっていた。
あまり見ていたら彼が振り返った時に目が合ってしまうので顔を伏せると、繋いだ手が見えた。
───私の方で葉吉さんへの気持ちが変わったって、この手は、部下想いの上司と世話の焼ける部下の手、でしかないんだよね・・・。
切ない気持ちになる。お風呂の前に着くとその手は離れた。
「シャンプーとか化粧水とか好きに使って。メンズのだから好みじゃないかもしれないけど。」
そう言って彼は出ていった。
「・・・。」
繋いだ手と彼の優しさへの余韻に浸ってしまっていたが、我に返ると、借りた部屋着と下着を脱いで、浴室に入った。
ベールブルーの壁とピュアホワイトのバスタブ、アイボリーの床、丸い小さな窓、玄関や洗面所のドアと同じアーチ型の鏡、壁備え付けのシャンプー等が置かれている棚にはグリーンも置かれていた。
くすみカラーのアンティークっぽいおしゃれな容器に入ったシャンプーやコンディショナー、ボディーソープ、チューブの洗顔を借りて洗った。メイク落としは持っていなかったので、ダブル洗顔をした。
何も考えないようにしようと思っていたのに、頭の中は大混乱だった。
自分の中で小さく芽吹いていた鈴太郎への気持ちは昨晩から急激に育っていき今や立派な双葉を広げていた。そして、その彼の家でシャワーを浴びている現状・・・。
「彩木さん?入るよ?」
急に鈴太郎の声がした。