離婚予定日、極上社長は契約妻を甘く堕とす
散々泣かされたせいで、翌朝起きた時の身体の重さは半端なかった。しかし、恨み言を言いたい相手はぐっすりと私以上に爆睡している。
深夜、もうこれ以上は無理だと彼に泣いて訴えた。
だって、翌日だって仕事があるのだ。そういえば彼は傷心旅行に行くつもりで休めるようにしていたな、とふと思い出したとき。
『いずみも一週間休めるようにしてある。佐伯さんがフォローしてくれることになった』
それを聞いて、あんぐりと口を開けた。
今まさに『致しながら』の会話である。
『ぜ……全部計画的犯行⁉』
そういえば、思い当たるあれこれ。一週間、遠慮なく泊まらせてくれていたのも、今日一緒に食事をしてマンションの前までついてきたのも、全部和也さんからの依頼だったのか。
もうひとつ、このところ佐伯さんと事務方の仕事を共有していた。スケジュール管理も彼自身がしていたのも全部、このためだったのか。
『ま、待ってください! いくらなんでも一週間も……』
『俺たちは三年前結婚して、その時に新婚旅行さえしていないんだ。会社も落ち着いてきたし夫婦水入らずでゆっくりしてくださいと言われた』
『あんっ』
急に彼が身体を倒して上半身を密着させ、その拍子に繋がりが深くなる。
や……いや、待って。明日から一週間休みはもう、仕方がないとして。それはそれこれはこれで、このまままだ続けていいとは言ってない。
顔中にキスをして、うっとりとした顔で見つめられながら、夜は更けていった。