病んでる僕と最強の勇者たち
「リリーから明彦君にパワーをあげる。

パワーアップ魔法、ハイレベル!」



リリーが魔法を唱えると、リリーの魔法の杖から青い光が飛び出し、僕の体が青い光に包み込まれた。



そしてそれと同時に、僕の体の中からみなぎる力が溢れてくる。



僕はリリーの魔法でパワーをもらった。



これならエドモンドにも、きっと勝てる!



僕が勝利を確信して前を向いたとき、リリーが僕の後ろから話しかけてきた。



「明彦君、リリーの魔法の効力があるのは、明彦君の体が青く光り輝いているときだけだよ。

リリーの魔法の効力はそんなには長くないの。

だから明彦君は最初から全力で戦って」



僕はリリーの言葉を胸に刻み、エドモンドをなるべく早く倒すことを心に誓った。



奇跡の神様は、きっと一瞬だけ、僕に微笑みかけてくる。



僕はその一瞬を逃さずにエドモンドを倒してやる!
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