病んでる僕と最強の勇者たち
(僕の仲間たちは本当に強い。

僕たちのこのパーティが、本当にこの世界で最強のパーティなんだ)



僕はそんなことを思いながら、みんなを見ていた。



ブライアンはカッコつけで、お調子者だけど、本当に強くて、頼れる僕たちのリーダーだ。



マギーは真面目で、曲がったことが大嫌いな一撃必殺の剣を信条とした美少女剣士。



リリーは優しくて、かわいらして、それでいてブライアンにだけはとっても厳しい最強のセクシー魔法使い。



僕の仲間たちの魅力を言葉にしたら終わりがない。



僕にはこの大切な仲間たちを説明する言葉が次から次へと溢れてくる。



大切な仲間たち……、最高の仲間たち……、そして最強の仲間たち……。



僕の小さな世界はこの仲間たちのおかげで急に鮮やかに輝き出した。



このまま時間が止まってしまえばいい。



そしたら僕は、いつまでもこの仲間たちとずっと一緒にいれるから。



僕はこの夢の世界の中で、みんなとずっと一緒にいたいんだ。



僕がそんな感傷に浸っているとき、リーダーのブライアンが僕たちにこう言った。



「このお城の最上階まであと少しだ。

一気に階段を駆け上がって、闇の魔王、ダーギルを倒そうぜ!」
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